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消えかけの島言葉、八丈方言のふしぎ|古い日本語が息づく島の話

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本土の言葉とはずいぶん違う「島言葉」が、八丈島には今も残っています。上代の日本語の面影を伝える八丈方言について、信頼できる資料で確認できた範囲でやさしくご紹介します。

消えかけの島言葉、八丈方言のふしぎ|古い日本語が息づく島の話

八丈島でお年寄りの会話に耳をすませると、聞き慣れない言い回しに出会うことがあります。八丈島や青ヶ島に伝わる八丈方言(八丈語とも呼ばれます)は、本土の日本語とは大きく異なる、独特の言葉です。ここでは、公的機関や学術資料で確認できた範囲で、その魅力をたどってみます。

本土から遠く離れて育った言葉

八丈島と北部の伊豆諸島との間には黒潮が流れ、古くから海洋交通の難所でした。本土との行き来が限られていたため、島では独自の言葉が育まれたと考えられています。国立国語研究所などの調査では、八丈方言は本土のほかの方言と著しい差を持つことが指摘されています。

古い日本語の面影

八丈方言は、『万葉集』に記録された上代東国方言の特徴を多くとどめていると、研究のなかで紹介されています。たとえば次のような例が資料で挙げられています。

  • 早朝を意味する「とんめて」(古語「つとめて」に由来すると言われます)
  • 頭を意味する「つぶり」
  • 動物の名に「〜め」を付ける言い方(いぬめ、きつねめ など)

ここに挙げたのは、いずれも公的・学術資料で確認できたものだけです。意味がはっきりしない言葉までは、あえて載せていません。

消滅危機と、受け継ぐ動き

八丈方言は、2009年にユネスコによって消滅の危機にある言語のひとつに分類されました。戦後の共通語教育やテレビの普及とともに、話す人が少なくなってきたためです。

一方で、この分類をきっかけに関心が高まり、継承の動きも活発になっています。八丈町の教育委員会は、冊子や音声記録を通じて島言葉を残す取り組みを進めています。

旅先で耳をすませてみる

短い滞在で島言葉をすべて理解するのは難しいかもしれません。それでも、宿の方や商店の会話にそっと耳を傾けると、教科書には載っていない言葉の響きに出会えることがあります。それも島旅のひとつの楽しみです。

出かける前に

島言葉についてもっと知りたい方は、公的な資料をご覧ください。

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