八丈ぐらし

はじめての八丈島 — 1泊2日で島を満喫するモデルコース

八丈ぐらし編集部

はじめての八丈島 — 1泊2日で島を満喫するモデルコース

羽田空港から飛行機でわずか約55分。八丈島は、黒潮に浮かぶ東京の島です。飛行機を降りると、亜熱帯のしっとりとした空気と、正面にそびえる八丈富士が出迎えてくれます。島は東西に二つの山を抱えたひょうたん型で、1泊2日でも海・山・温泉・郷土の味と、島の魅力をひととおり味わえます。島内の移動はレンタカーが基本なので、到着したらまず車を借りるのがおすすめです。

【1日目・午前】まずは標高854m・伊豆諸島最高峰の八丈富士(西山)へ。中腹の「ふれあい牧場」からは、三根の集落と太平洋、沖に浮かぶ八丈小島までを一望できます。体力と時間があれば、7合目の登山口から1280段の石段を登り、火口の縁を一周する「お鉢めぐり」(所要約1時間)に挑戦を。緑の火口原と大海原のコントラストは圧巻です。

【1日目・昼】お昼は港の近くで地魚料理を。醤油に漬けたネタを甘めのシャリで握り、わさびの代わりに練りからしを添える「島寿司」は、八丈島に来たらぜひ味わいたい一皿。水産直営の食堂や郷土料理店で、島ならではの海の幸を楽しめます。

【1日目・午後】食後は「大里の玉石垣」へ。流人たちが浜から一つひとつ運んで積んだ丸い玉石の石垣が路地に続き、島の歴史を今に伝えます。2025年10月にリニューアルした八丈島歴史民俗資料館(入館一般500円)をあわせて訪ねると、流人文化や黄八丈への理解が深まります。夕暮れには大坂トンネル展望台へ。太平洋に沈む夕日は「大坂の夕照」として八丈八景にも数えられます。永郷の夕日ヶ丘も、八丈小島の脇に日が沈む名所です。

【1日目・夜】宿に入る前に、末吉温泉「みはらしの湯」でひと休み。湯船の正面に大海原が広がる絶景の露天で、冬には沖を回遊するザトウクジラが見えることもあります。夜は郷土料理居酒屋で、島の焼酎とともに明日葉やくさや、島の肴を味わいましょう。

【2日目】朝はもう一つの山、三原山(東山)の自然へ。原生林や渓流をめぐるトレッキングでは、恐竜時代に迷い込んだような景色に出会えます。道が険しく通行止め区間が出ることもあるため、自然ガイドの利用が安心です。歩くのが不安な方は、八丈植物公園(入園無料)で温室の南国植物やキョンを眺めたり、藍ヶ江の海辺でのんびり過ごしたりと、島時間を味わうのもおすすめです。

帰りの便までに、黄八丈の工房や土産店へ。くさや、明日葉のお菓子、島の焼酎、黄八丈の小物など、島のものを選べば旅の余韻もお土産になります。詰め込みすぎず、島の時間の流れに身をまかせて楽しんでください。