黒潮の恵み、八丈島で季節ごとに味わう魚たち
八丈ぐらし編集部 ・ ・ 約2分で読めます ・ 0回閲覧
黒潮に囲まれた八丈島では、春のトビウオ、夏から冬のムロアジ、秋のカンパチと、季節ごとに主役の魚が入れ替わります。旬の目安と、島寿司やくさやでの味わい方を地元目線でご紹介します。
八丈島は暖かい黒潮の流れに囲まれ、一年を通してさまざまな魚が水揚げされます。とはいえ海の状況は年によって前後するので、旬は「例年◯頃」という目安でとらえるのが島の感覚。ここでは季節ごとに主役になる魚と、その味わい方をご紹介します。最新の入荷や旬の具体的な時期は、島の鮮魚店や飲食店でたずねてみてください。
春を告げるトビウオ
例年、冬の終わりから春先にかけて水揚げが増えるのがトビウオ(ハマトビウオ)です。地元では春を告げる魚として親しまれ、夜に網で漁が行われます。淡白でくせが少なく、刺身はもちろん、たたきや練り物の材料としても使われます。トビウオはくさやの原料のひとつでもあり、島の食文化を語るうえで欠かせない魚です。
夏から冬まで長く楽しむムロアジ
ムロアジ(青ムロアジ)は、例年おおむね夏から冬にかけて水揚げされる八丈島を代表する魚です。脂がのった時期の刺身やたたきは格別で、こちらもくさやの主原料として知られています。日常の食卓にのぼる身近な魚で、干物や練り製品にも幅広く加工されます。
秋のカンパチと白身の魚
カンパチは、例年初夏から秋にかけて脂がのるとされ、刺身で味わう楽しみが増える時期です。八丈島近海では、ほかにもメダイやキンメダイ、シマアジといった白身・上物の魚が水揚げされ、これらは冬場に旬を迎えるものも多く見られます。身のしまった白身は、後述の島寿司との相性が抜群です。
島寿司やくさやで味わう
八丈島の郷土料理島寿司は、その時期に獲れた魚を甘めの醤油だれに漬け、やや甘い酢飯で握り、わさびの代わりに練り辛子を添えるのが特徴です。ネタにはメダイやキンメダイ、カンパチ、ハマトビウオなど、旬の魚が使われます。刺身や島寿司、そして発酵食のくさやと、八丈島では一匹の魚をさまざまな形で味わい尽くす文化が根づいています。
出かける前に
旬の魚や漁の状況は年ごとに変動します。最新の情報は公式でご確認ください。