八丈島の自然を歩く 八丈富士お鉢めぐりとヘゴの森
八丈ぐらし編集部 ・
八丈島の自然を歩く 八丈富士お鉢めぐりとヘゴの森
八丈島の空へ大きく裾を広げる八丈富士(西山)は、標高854m、伊豆諸島でいちばん高い山です。7合目の登山口までは車で上がれるので、そこから1280段の石段を登れば、火口をぐるりと囲むお鉢の縁へ。約1時間かけて火口を一周する「お鉢めぐり」は、島と海を見渡す開放感が魅力です。途中の分岐を10分ほど下ると、森に囲まれた浅間神社が静かに佇んでいます。
一方、島の南にそびえる三原山(東山)は、10万年以上も前に生まれた古い火山。樹木が鬱蒼と茂る渓谷に包まれ、八丈富士とはまた違う、深い原生林の表情を見せてくれます。
中之郷の「ヘゴの森」は、木のように大きく育つシダ植物・ヘゴが一面に群生する不思議な森。天然記念物のヘゴシダの群生が広がり、恐竜時代を思わせる景色から「ジュラの森」とも呼ばれます。一周約2.2km・高低差約70mの遊歩道は私有地のため、認定ガイド「八丈島観光レクリエーション研究会」の予約制ツアーでのみ歩けます。案内人と歩くからこそ、島固有の植物の物語もぐっと深く楽しめます。
水の音に癒されたい方には、落差36mの唐滝と、日によって色を変える硫黄沼を目指す沢歩きもおすすめ。緑のトンネルを抜けていく片道1時間ほどの道のりそのものが、ちょっとした冒険です。
島の自然道には険しい区間や、天候で通行止めになる場所もあります。無理は禁物。歩きやすい靴と雨具を用意し、はじめての道や本格的なトレッキングでは、地元を知り尽くした自然ガイドと一緒に歩くと安心です。八丈島の火山と森が見せてくれる、ここだけの景色をゆっくり味わってください。
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