八丈ぐらし

冬の八丈島とザトウクジラ

八丈ぐらし編集部

冬の八丈島とザトウクジラ

八丈島の冬には、とっておきの主役がいます。ザトウクジラです。ザトウクジラは冬に繁殖や子育てのため暖かい海へ移動する大型のクジラで、八丈島の近海では例年11月下旬から4月上旬にかけて、その姿が目撃されています。八丈島観光協会によれば、こうした大規模な来遊が始まったのは2015年の冬から。理由はまだ完全には解明されていないそうですが、いまではすっかり秋冬の名物になりました。

うれしいのは、必ずしも船に乗らなくても出会えること。海岸線を散歩していたら、海を見渡す丘からふと海面に目をやったら、あるいはドライブの途中で海が見える場所にさしかかったら——そんなふうに、陸の上から潮吹きやジャンプに出会えることがあるのです。足湯や海の近くの温泉施設、ホテルの客室やロビーから目撃されることもあるというから驚きです。

なかでも人気なのが、島の南東・末吉地区の高台にある「みはらしの湯」。眼下に太平洋が大きく広がる露天風呂で、湯船から海を眺めていると、運が良ければクジラのジャンプに出会えるかもしれません。温かいお湯につかりながらクジラを待つ——八丈島ならではの、なんとも贅沢なひとときです。

もっと近くで、迫力ある姿を見たいという方には、海上のホエールウォッチングツアーもあります。大海原で潮を吹き、尾びれをひるがえすクジラの姿は、忘れられない旅の思い出になるはずです。

観光協会の公式X(旧Twitter)では、目撃情報がリアルタイムで発信されています。冬の八丈島へお越しの際は、ぜひ海に目を向けてみてください。思いがけない大きな来訪者との出会いが、あなたを待っているかもしれません。