八丈島の焼酎 — 4つの蔵と代表銘柄
八丈ぐらし編集部 ・
八丈島は、東京にありながら本格焼酎の島でもあります。1853年(嘉永6年)、薩摩から罪を得て島に流された商人・丹宗庄右衛門(たんそう しょうえもん)が、故郷から蒸留器とさつま芋の苗を取り寄せ、島民に芋焼酎づくりを伝えたのが始まりとされます。その功績をたたえ、昭和42年には「島酒之碑」も建てられました。いまも4つの蔵元が島の酒を守り続けています。
大賀郷の「八丈島酒造」は大正4年創業、島で最も古い蔵で、『島流し』『八重椿』『江戸酎』などを製造。芋焼酎『島流し』には八丈島産のさつま芋を使います。三根の「八丈興発」は島を代表する人気銘柄「情け嶋」シリーズ(麦・芋・麦芋ブレンド)を手がけ、同じく三根の「坂下酒造」は麦と芋をブレンドした『黒潮』や樫樽貯蔵の『ジョナリー』などを少量ずつ丁寧に。樫立の「樫立酒造」は『島の華』『潮梅』を製造します。
八丈焼酎の大きな特徴は、麦だけ・芋だけでなく、麦と芋をブレンドして仕込むものが多いこと。これは麦焼酎の文化と芋焼酎の文化が島で出会った名残ともいわれます。すっきりと軽やかな飲み口のものから、芋の香り豊かなものまで、蔵ごと・銘柄ごとの個性が楽しめます。ロックや水割りはもちろん、島では焼酎の炭酸割りやお湯割りも親しまれています。
各蔵は事前予約で酒蔵見学ができます(日曜・祝日など休業日にご注意ください)。仕込みの様子や貯蔵庫を見せてもらえば、一杯の味わいもいっそう深まるはずです。
島の酒販店や土産店では、4蔵の銘柄を飲み比べで選べたり、地方発送に対応してくれるお店もあります。島寿司やくさや、明日葉の天ぷらといった島の肴とあわせて、お気に入りの一本を旅の思い出とともに持ち帰ってみてください。
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